皮膚病の症状
皮膚に細菌が感染している場合には、皮膚の一部が局所的に赤くなったり、発疹ができるようになります。
また、皮膚の痒い部分を何度も噛んだり引っ掻いたりしているうちに、皮膚が傷付いてカサブタができたり、化膿して膿が出る場合もあります。
真菌などのカビが原因である場合には、局所的な脱毛が起こる場合が多く、患部が黒ずんだり、フケやカサブタが多くなる事もあります。
ノミが寄生している場合には、ノミ自体を確認できなくても、犬の体に小さな黒い粒のような汚れがぽつぽつと見られるようになります。
その黒い粒を濡れティッシュで触れると、赤黒くにじむ場合には、それがノミの糞だと判断する事ができます。
アレルギーによる皮膚炎は、皮膚が真っ赤に腫れ、激しい痒みが慢性的に生じるようになります。
犬は昼夜を問わず不快な痒みが続くため、患部を何度も噛んだり掻き毟る事を繰り返すため、毛が抜けたり皮膚に傷ができるようになります。
皮膚に傷ができると細菌やカビに感染しやすくなりますので、二次感染を起こすと、さらに皮膚の状態が悪化して、カサカサのうろこ状になったり、皮膚がただれたり、皮脂が多くなってベタつくようになる事もあります。
甲状腺や副腎皮質など、ホルモンを分泌する内分泌器官に異常が生じた場合には、毛が全体的に薄くなったり、広範囲の毛が抜け落ちる事があるため、最初のうちは痒みがなくても、細菌やカビに感染すると、皮膚が炎症を起こして痒みが生じるようになる事があります。